体育とスポーツの日記

                      石田智巳が体育・教育,そして運動文化論と運動文化実践(主にランニング)について書いています。

わかっちゃいるけどやめられね。

若い教師の悩み

『体育科教育』7月号を手に取る。
特集は,「体育教師の研修 いま,何が,どう問題か」である。
 
執筆者の内田雄三先生と鈴木聡先生には,先日の体育科教育学会のラウンドテーブルでお世話になった。
ラウンドテーブルは,鈴木先生の書かれている文章通りの内容を,ワールドカフェ方式で行った。
はてなブログはキーワードに下線が入るのであるが,はたしてワールドカフェはいかに?)
 
タイトルは,「体育科を研究する研究組織の現状と課題」であった。
僕の期待は,同志会の研究会で分散会などをやるときに,いかにすればより効果的になるのかというものであった。
学会では,校内研修や校内での研究協議会などを対象としていた。
 
そのため,あまり期待せずに,すぐに退散できるような構えで(着席せずに),話を聞いていた。
しかしながら,結構面白くて,結局最後までいて,最後は着席していたのだった。
 
両先生へ。この場を借りて,お礼を言います。ペコッ。
 
さて,ざっと読んでみたが,藤井喜一先生の巻頭エッセイと仲島正教先生の論考がよかった。
かつては,「板書や掲示の方法」,「事務処理の方法,紙のさばき方」など,現場のことは現場で学んだという,いい意味での先輩後輩関係があった(藤井氏)が,今はそれがなくなっているという(仲島氏)。
 
 
なお,広大の山田浩之先生の「『教員の資質低下』という幻想」も一読の価値ありではあるが,ここでは取り上げない。
 
本題に入る。
仲島氏は,かつては「夜の校外研修」として飲み会の席でもたくさんのことを教えてもらったという。
先日も,同志会のEGG(OB組織のようなもの)のメンバー達のかつての研究の話を聞く機会があったが,研究会に出たら必ずそのメンバーで飲んで帰ったという。
藤井先生も,もしかしたらその中にいたのかもしれない。
よく勉強して,よく飲んだというわけだ。
 
しかし,今,必ずしも若い先生が飲み会に来るわけではない。
その理由はいろいろあるのだが,これについては昨年,組合の関係で中京大学の大内裕和先生をお招きして話を聞く機会を持った。
そのときに,考えさせられる話を聞いた。
 
それは,奨学金のことである。
取り立てが厳しいことで問題になっているが,そのこととは少し違う。
 
かつて僕も日本育英会から奨学金を借りていた。
学部生の時は,月3万2千円。大学院でも借りていたから,と思ってソロバンぱちぱちすると。
「えっ,こ,こんなに~」とびっくりするぐらい借りていたことになる。
額は非公開。
 
かつては,教員になって一定期間勤めれば、返済が免除であったが,今はそれは廃止。
しかも,返済には利子が付く場合が多いのだ。
5万円を4年間借りるとする。
利子が付いた場合に,だいたい1万5千円を180回(15年)かけて返すことになる。
先生になったときには,借金生活がまっている。
しかも,教師を含めた公務員バッシングがあり,給料は減っているところもある。
 
さらにひどいのは,夫婦そろって奨学金を借りていて,妻はわけあって仕事をしていないというケース。
これで,3万円を15年払わなくてはならないのだ。
 
これでは飲みに行けない。
しかし,飲まないと研究会の充実度は半減。
 
やはり事務所に王将の餃子を大量に買ってきて,そこで宅飲みか。それなら,5人前ぐらいはおごってやれる。
 
なお,余談であるが,この4月に15年勤めたということで,無事に奨学金返済が特別免除の運びとなりました。
イヤミなやつ。
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