こんにちは。石田智巳です。
先週の金曜日に,龍安寺に行ってきました。
その報告と,後日少し感動したことがあったので,それも報告します。
では,どうぞ。
今年は基礎演習という1回生の授業を担当している。
通年で金曜日の2限に行われる。
この授業のねらいは,大学で学ぶことの基礎的な内容を扱い,卒論につなげていくことにある。
後期もグループ研究が中心であるが,それに加えて,できるだけ交流したいと考えている。
せっかく京都に来るのに,あるいは18年以上京都に住んでいても,京都の名所に触れることがない学生は多々いる。
春には,御室仁和寺へ御室桜を見に行こうと思っていたが,残念ながらコロナで諦めた。
そもそも集まることすらできなかった。
そこで,後期のスケジュールを立てるときに,学生とも相談して龍安寺と金閣寺に連れて行くことにした。
金閣寺は今まだ修復中なので,1月に行くことにしている。
龍安寺は,大学の一番西の門から出て,敷地まで20秒ぐらいで行ける。
有名な石庭をまず見る。
これぞ,京都って感じだけど,ここで気づいたことがある。
実は,この前の週末に,うちの庭を掃除した。
このとき,紅葉が大量に散っており,主にそれをかき集めて袋に入れたのだった。
だから,この石庭も本当は紅葉の落ち葉が大量にあったはず。
というか,写真を見ればわかると思うが,毎日落ちるはず。
それをきれいにしているはずなのだが,そういう苦労を見せていない。
さりげなさがよい。
方丈の裏側には,これまた有名な「つくばい」がある。
「我唯足るを知る」である。
ちょっと見えないけど。
ここも紅葉はきれいに取り除いてある。
1時間ほどの見学ではあったけど,後で出させた学生の感想は面白いものがあった。
「龍安寺の歌」というのを暗記していて,初めて見て歌の内容を確認したという学生がいた。
すでに来たことがあり,今回は入ったところに「通気」という衝立を発見して,コロナで換気をということではなく,「きもち」や「勢い」のことを表していると知った学生もいた。
この付近に住んでいて,檀家という学生もいた。
寺が世界遺産とはすごい。
さて,話は変わるが,火曜日に大学に行く途中,円町という駅から歩いていると,ある公園があった。
その公園は,大将軍小学校というすごい名前の学校の前にある。
朝の時間に,掃除をしているおじさんがいた。
よく見ると,すごい掃除の仕方をしている。
それがこれ。
まるで,石庭ではないか。
熊手のようなもので,葉っぱやゴミをかいて,きれいに跡をつけていく。
さすが地元の人はセンスがいい。
これに感動したため,龍安寺のことも書いてみることにしました。