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体育とスポーツの日記

                      石田智巳が体育・教育,そして運動文化論と運動文化実践(主にランニング)について書いています。

わかっちゃいるけどやめられね。

模擬授業の話 2015年度前期3

こんにちは。石田智巳です。

 

今日は,前期最後の模擬授業の話になります。

フラッグ・フットボールの授業と,なわとびの授業です。

とはいえ,なわとびの授業は,模擬授業外でやりました。

こちらが面白かったです。

では,どうぞ。

 

初等体育科教育法という授業で,模擬授業が始まってから4回目になる。

これで最後だ。

今日は,フラッグフットボールと,なわとびになっていた。

フラッグフットボールは,いろいろと指導案の添削の時点で,なんとなく全体の枠組みは悪くないのだが,教えたい中味がややぼんやりした感じだった。

 

ガード役とボール役がいて,ディフェンスが二人。

ランプレーだ。

まず通るコースを決めておいて,スタートと同時に反対側へフェイントをかける。

そして,ガード役が決めたコースに身体を入れて,ディフェンスを止めて,その横をボール役が走り抜けるという基本の攻撃パターン。

まずはディフェンスは,横に引かれたラインの上しか通れないという制限をかけて,オフェンスを有利にした上ではじめる。

4人が1回ずつやったら,先生がその場でポイントの説明と,あるグループに見本としてやらせる。

この時点で,考えるべきポイントは,後ろの見えないガードがいかにボール役をガードするのか。

つまり,二人が離れないように,しかもフェイントをかける工夫なのだ。

 

しかし,この課題をどう解決するのかを言葉で書いてくるように指示したが,やや甘かった。

だから,同じ場で2回やったものの,ポイントが絞り込めなかった。

例えば,「フェイントは右に二歩いって,すぐ左にターンする」とか,「ボール役が後ろでガードの肩を触りながら進む」とかに絞り込みたかった。

 

そして,次のゲームは,ディフェンスの動ける場所を線からエリアにした。

そのときに,先生が「ディフェンスは縦に並んでもよい」といったので,そうやって守るグループが多くなり,うまく攻められなくなってしまった。

こうなると,前後のつながりが見えにくくなったので,ここにもう少し適切な課題を用意しないといけないと思った。

 

25分の模擬授業ではあったが,23分弱で終わってしまった。

せっかくだからもう少しやってもよかった。

それと,教師はどうしても,全体を回していくことが気になって,子どもと関わろうとしない。

指導案をつくるのに必死で,その後は実際に回してみることに苦労するのだろう。

求めすぎかもしれない。

 

もう一つのグループは,なわとびだった。

しかし,このグループだけ2人(あとは3人)だったのだが,一人の学生が体調がすぐれなくて,来ることができていなかった。

前の週は,介護等体験だった。

そのため,木曜日の授業なのに,水曜日にはじめて指導案が送られてきた。

仕方がないので,模擬授業というよりは,教材の紹介という意味でやってみることにした。

 

それは,ダブルダッチの縄を使って,最初3人で縄を3本回し,3カ所の場で3人が同時に跳ぶというもの。

三角形になるということだ。

縄は両手にもって,その縄を同時に後ろ回しにする。

まわしながら,いい場所を見つけていく。

そして,跳ぶ。

 

大学生だから,これは簡単。

そしたら,6人で6本の縄を回すといういきなりの荒技が出た。

でも,少し練習をしたら,これも大学生はスンナリと跳べるようになった。

そして,これで集団演技ができるということをいって,模擬授業もどきは終わった。

 

まだ時間があったので,僕が引き取って次に発展させるにはどんなことができるか訊いてみた。

そして,跳ぶ学生が縄を移動して跳ぶという案が出たのでやってみた。

 

ここからが本当に面白かった。

というか,学生はなぜかものすごい集中し始めたのだ。

6人で回して,6人が跳ぶから,誰かが「せーの」と声をかけること。

入る前に3回空回しをしてはいること,そこから入って3回跳ぶこと,跳んだら出て3回から回しをして,次に隣の縄に入ることなどを決めていく。

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奇数の人は外から中,次が中から外,偶数の人は中から外,次が外から中に入るように跳ぶこと。

掛け声も,123456だったのが,「123」「123」「123」・・・となる。

跳ぶ人や回す人は最初,みんなの足音がそろうようにリズムを合わせることなど,どんどんその場で決まっていく。

 

さらに何よりも,躊躇して縄に入れないと,全体に迷惑がかかるからとばかり,みんな一斉に入ることができているのだ。

もちろん,苦手な子もいたが。

人数は少ないのだが,10数名のグループというよりは一斉のような授業で,これだけのことができるのは,うちの学生たちの力もだけど,教材の持つ力でもあると思う。

 

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写真は,7人で回して7人で跳んでみたときのもの。

 

小学校でやるならば,どんなことが起こるのかは予想がつかないが,これは試してみてほしいと思う。

ちなみに,三角(3人で3本の縄)は,角度が狭いので難しい。

四角ぐらいがいいかもしれない。

 

模擬授業としては成立しなかったのは残念だが,これは面白い教材に出会った。

なによりも,学生があわせようと努力する姿に感動した。

多分,やっている学生たちも同じような雰囲気を感じていたと思う。

あとで,学生に「今日の体育はすごくよかったですね」といわれた。

 

来年は,なわとびの時間を増やそうかな。

と思えるような授業でした。

 

 

 

 

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