Long Beach Marathon
こんにちは。石田智巳です。
では,どうぞ。
7月に足に力が入らなくなってからは,ランニングは走っても8キロ,ときどき10キロを走ったこともあったが,だいたい5キロから7キロぐらいで,ほぼジョグだった。
つまり,それから3ヶ月はマラソンの練習をしていないことになる。
だから,結論的にいえば,よく走れたと思う。
マラソンの前日の朝は,4.2195キロを走ってWSを3本入れる。
大切なのはこのWSで,これで足に刺激を入れることで,走る足に持って行くこと。
これをやらないと足ができない(と思う)。
この日は夕方カレーを食べに行った。
日本でもマラソン前日の夜はカレーだった。
一度だけ,朝にカレーを食べたことがあるが,いつも夜はカレー。
寒い季節なので,牡蠣フライのカレーを食べることにしていた。
で,娘と向かったのは,ご存知,CoCo壱番屋。
その前に,トレジョと99セントストアで買い物。
店の写真は撮り忘れたけど,カレーは撮った。
僕は,ロースカツカレーの2辛。
娘はカレーうどん。
らっきょうがないのが残念。
これで,準備はバッチリ。
後は寝るだけ。
ところが眠れない。
いつもの睡眠導入剤(ビールとかワインとか)を導入しなかったこともあり,全然眠れない。
結局,途中,ウトウトはしたのだろうけど,おそらく3時ぐらいに眠りに落ちる。
そして,3時50分に目覚ましが鳴る。
なんとか起きて,支度をして4時50分に出かけていく。
5時30分過ぎに駐車場からスタートラインに向かうが,外は当然暗い。
空にはオリオン座が見える。
スタートしてすぐのところに国旗が用意されている。
アメリカらしい。
そろそろ始まるというころに,国歌斉唱。
これもアメリカらしい。
人々は話をやめて,じっと聴いている。
女の方がうたっていたけど,誰かは知らない。
なお,司会の人が,カリフォルニアの人?カリフォルニア以外の人?外国の人?などと訊いていて,そのなかでシカゴの人?というのがあった。
今日は,シカゴマラソンの日なのによく来たねということだった。
スタートの前に最後の燃料補給。
トレジョのバナナと,99セントストアで買ったゲータレード。
ゲータレードがやけにまずい。
適当に,白いのと緑のを取ったのだが,緑がまずかった。
キュウリの味がする。
見ると確かにキュウリ。
ちゃんと見て買わないとね。
さて,スタート。
6時になって,まずは自転車レースのスタート。
それからマラソン。
日本のように混んでなく,場所取りは全然要らない。
ただはじめからキロ6分で走ろうと思っていたので,そんなに前の方には行かず。
スタートして,1分ほどでゲートをくぐる。
やった!足が軽い。
これまで,走り始めは股関節あたりが痛んでいたけど,痛くもないし,普通に走れる。
普通どころか足が軽い。
WS3本のおかげだ。
最初はクインメリーの方へ行って,それからスタート地点あたりに戻ってくるまでに10キロほど。
そのあたりで,日の出が見えた。
ペースはだいたいキロ6分を切るぐらい。
少し速くなりがちだけど,そこはおさえていく。
何しろ走り込みをしていないのだから。
少し速いかなと思ったが,とりあえず半分のところで行ってみて足の様子を見てみることに。
ただ,後で分かったけど,GPS時計が示している数字と実際のタイムではだいたい1キロで3秒ぐらい違うようだ。
時計上は,3秒ぐらい速く走っていることになる。
だから,ゴールしたときに,GPS時計は42.6キロとなっていた。
走っているときはそんなこと分からないので,いいペースと思って走り続ける。
それにしても,こんなに景色のいいマラソンは初めてだ。
だんだん明るくなってきて,そう感じるようになる。
このマリーナを過ぎると,ロングビーチのまさにビーチを東に向かう。
クイーンメリーをビーチ側から見る。
給水も申し分ない。
電解質入りの水はおいしくなかったけど。
10マイルでGelがもらえた。
どうせだから2つもらっておいた。
半分を過ぎてもペースは落ちない。
むしろ,少しずつ上がっている。
なのでさらに30キロまで同じようなペースで行くことにした。
16マイルでまたゲルがもらえた。
今度は一つ。
このあたりは民家も多く,多くの人が水やプレッツェル,ドーナッツ,オレンジなどをくれる。
とてもありがたい。
高校の前では高校生が給水と応援を,大学の中では給水ができないけど応援があり,派手ではないけど,街全体がマラソンの応援をしてくれる。
途中,PHCという国道1号線を往きと帰りで渡るのだが,この道路は動脈のような道路だから止めるわけに行かないのか,警官がランナーの通り具合を見て,車を通している。
そして,27キロぐらいで,大学に入る。
青いプラミッドがあるのだが,そこから中に。
写真が悪いですね。
30キロは大学の中。
ここで,4時間10分のペースランナーに追いつく。
やはりペースは少しだけ上がっている。
こうなると,32キロ(残り10キロ),35キロ,37キロ(残り5キロ),40キロ,そして最後とカウントダウンで残りを走ることになる。
ただこちらは全部マイル表示だ。
なぜか計算するのだが,集中できないので時計を見て,キロを確認する。
途中で,400mほどズレがあることに気づき,補正しながら計算する。
21マイルで最後のGelをもらうのだが,置いてあったのを取ったのでまた二つ取れた。
最後の直線は,残り4キロぐらいでハーフマラソンの人たちと合流する。
同じぐらいのペースなのだが,彼らは余裕がある。
こちらは余裕がない。
日差しは結構強い。
日陰に入るとひんやり感じるけど,日向はつらい。
足はまだ残っているが,照らされると結構きつい。
40キロからの1キロはペースが落ちたが,最後はなんとか足を残してラストスパートで,ゴール。
これ親切で,グロスタイムは4時間7分0秒なのに,あえてネットタイムで表示してくれる。
そして,順位もネットタイムの順位となっている。
ゴールをして,いろいろな物をもらえた。
ゼッケン(こちらはBib)にビールの無料券が付いていたのだが,どこかへ行ってしまったようだ。
残念だけど車で帰るので仕方なし。
家に帰って,ビブ付きのTシャツを脱いだら,ビール券はくっついていた。
裏返っていて見えないだけだった。
なお,途中に出てくるGelはこれのこと。
ビール券がついているのも,アメリカらしいというのか。
でも会場で飲まなくてよかった。
歩いて駐車場に戻り,車に乗る。
11時10分ぐらいに家に帰ったら,娘はまだ寝ていた。
眠り姫だった。
今回のマラソンは,Tシャツでいられる季節に行われたけど,給水場では全部水を飲み,用意しておいた塩をなめ続けたため,足がつって止まることもなく,走り続けることができた。
なので,帰ってサウナで水を出して,シャワーで洗い流すことにした。
そして,トレジョの餃子とビール。
娘が起きてきて,「あ,お父さんいたの」だって。
立ったり座ったりが難しいほど足がボロボロになったのですが,それがマラソンを走った証なので妙に嬉しく感じます。
という通算10回目のフルマラソンでした。
次は,ロサンゼルスマラソンです。