体育同志会の冬大会2 岡崎実践編の前に,宮城で授業見学をした話
こんにちは。石田智巳です。
今日は,先日行われた体育同志会の冬大会の続きです。
もう一人の登壇者である,岡崎太郎さんの実践についてです。
ただし,もう2ヶ月も前のことですが,10月27日に岡崎さんの体育授業を見てきたので,その報告をしたいと思います(ずっと前に書いていたのに,中途半端になってそのままにしていたものを書き切りました)。
では,どうぞ。
10月26日の木曜日は,朝の授業を終えて,資料の準備をして,関空へ向かう。
午後3時15分の京都行きの嵯峨野線京都行きに乗ったが,電車が混んでおり,しかも電車そのものが遅れていた。
30分に関空行きの「はるか」に乗ることにしていたが,電車が京都に着いたのは28分。
ビール飲みながら昼寝して行こうと思っていたが,ビールは買えずに,それどころかダッシュで乗ることとなった。
関空では,ピーチに乗るため,さらにバスに乗って第二ターミナルへ。
そして,仙台へ。
着いたのは夜の7時40分すぎで,そこから電車に乗ってホテルに着いたのは9時ごろ。
チェックインをして,すぐに風呂&サウナに入って,準備を整える。
そして,着替えて食事。
いつもはコンビニで何か買ってホテルで飲んだりすることが多いが,せっかくなので,外に出ることにした。
コンビニの日本酒は限界があるからだ。
まったくあてもなく,近くのお店に入って,セリ鍋を注文する。
そして,日本酒。
綿屋というお酒の「もっきり」を頼む。
升には阿部勘と書かれているが,これが綿屋のもっきり。
次に,阿部勘のミニグラスを頼む。
翌日,矢部さんに訊いたところ,「宮城に来たといえますね」ということだった。
鍋も,酒もおいしくいただくことができた。
この日は疲れていたのか,帰りにホテルの無料夜泣きラーメンを食べて,すぐ寝てしまった。
朝は,5時40分に目が覚めてしまったので,論文の査読をする。
そして,6時半頃に走りに行く。
2年前に走りに行った時は,広瀬川へ出て,川沿いを走ったが,今となっては何となくしか覚えていない。
でも,方向はわかったので,同じように広瀬川に沿っていく。
仙台から五橋駅の方へ向かい,橋を渡って川へでる。
なぜか身体がものすごく軽い。
普通に日曜日の夕方のように走れる。
なので,距離を伸ばして10キロ走った。
空気は冷たく,しかしそれが心地よく感じられる走りだった。
ただ,最後に道を間違えてしまって,ややショートカットになったので,少し距離を増やして,10キロぴったりにした。
朝なのによく走れた。
帰って,再び風呂&サウナ。
それから,服を洗濯機に入れて朝ご飯。
朝ご飯には,山形の芋煮もあったし,小ナスの漬け物とかもあった。
なんと,ここのホテルは,洗濯機の使用が無料で,洗剤も無料。
お風呂にサウナもついて,夜鳴きそば(小サイズ)も無料。
いいホテルだ。
以前泊まって気に入ったので,同じところにしたのだった。
部屋でくつろいでからそろそろ洗濯物を取りに行こうと思っていたら,ここでトラブルが発生。
なんと,洗濯機の表示がC02だったかC102だかとなっていた。
そして,ボタンを押したら,3時間41分という残り時間。
スタートしてすぐにエラーが発生していたようだった。
問題はさらにここからで,洗濯機(ドラム式)の蓋が開かなくなったのだ。
仕方がないから,フロントに電話をしてきてもらったが,うまくいかない。
といっていると,出かける時間となった。
そのため,3時過ぎにホテルに戻ってくることとして,それまでに何とかしておくということだった。
地下鉄に乗って目指す駅までは2駅。
駅から歩くこと約20分。
会場につくと,生徒は集まっており,岡崎先生も登場した。
体育同志会からは,黒川さん,制野さん,矢部さんもいた。
学生も多く,制野さんは和光から学生を連れてきていた。
さて,僕は,今回の冬大会では,登壇者をぜひ宮城支部から出してほしいという思いを持っていた。
宮城の人たちは,体育同志会に学びながら,佐々木賢太郎さんにも学んで,子どもの生活背景を大切にした実践を行っている。
だから,「わかる,できる」ことよりも,というか実践の結果として,子どもがみんなで幸せになることを目指しているという感じだ。
特に震災以降,子どもに意味のある実践を目指している。
もちろん,「意味のある実践」そのものを探求しているといえる。
それで,制野さんにお願いしたら,岡崎さんを紹介してくれた。
岡崎さんには,去年の夏のみのお大会ではじめてお目にかかった。
昨年の冬大会にも来てくれた。
それで岡崎さんにお願いしたら,快く引き受けてくださった。
しかし,はっきり言って未知数。
それで,ちょうど附属中学校で公開研があり,出かけていったというわけだ。
授業は3年生のフラッグフットボールで,ディフェンスの3つのやり方に対する攻撃を考えるという課題があって,この日は試合が行われていた。
男女が一緒にやっているが,理由があって男子チームと女子チームにわけて,それぞれ対戦していた。
男子はなかなか迫力があるが,女子はパスプレーが難しいようだ。
岡崎さんは,個々のチームのプレーを見ながらも,どうしても気になる子どもがいて,その子とその子のチームを中心に見ていた。
その気になる子は,「勝たなきゃ意味がない」という価値観を持った子どもだった。
体育授業でスポーツをやると,うまくできないから嫌いという子もいれば,苦手なこと一緒にやらなければならないので嫌いという上手い子もいる。
その子は,岡崎さん曰く「勝つことがすべて」で,そのために味方と協力してというよりは,自分が点を取って勝つことを選択する子だった。
確かに,授業では強引なランプレーもあった。
しかし,外から見ている僕は,そのことがあまりわからずに,全体を見ていた。
そして,ディフェンスに対する攻撃という考え方がどうなんかなあ?と思ったりしていた。
攻撃に対するディフェンスならなんかわかるんだけど。
というのも,岡崎さんの採用していたルールは,スタート地点からゴール地点まで1回のプレーでボールを運べるかどうかを競っていた。
つまり,毎回必ず同じ地点から始まるわけで,そうなるとどんな攻撃が来るのか、どんなディフェンスが来るのかは予想がつかない。
たとえば,ダウン制で,1回の攻撃で進んだところ(戻ったところ)から次の攻撃がスタートするのであれば,相手ディフェンスも攻撃を予想できるし,逆に攻撃側もディフェンスの守りを読めると思うのだ。
残り1mのところで選択するプレーは,残り10mのところで選択するプレーよりも限定される。
もちろん,裏をかくこともあるだろうが。
僕は,飛行機の都合と,洗濯物を取りに行くという都合があったので,早めに退出した。
そのときに,岡崎さんが追いかけてきてくれてその話を簡単にしておいた。
それで,また20分ほど歩いて駅まで行って,ホテルに戻ってきれいに仕上がった洗濯物を受け取って,飛行機に乗って関空へいった。
なお,次の日は和歌山大学でスポーツ教育学会だったため,関空から和歌山市駅にいき,ホテルにチェックインしたのでした。