2代目ガーミン(GPS時計)の話-iPhoneとの対決もあります
こんにちは。石田智巳です。
今日は,2代目GPS時計の話です。
使ってみるとなかなかよくなってきました。
が,まだまだ課題はあるようです。
iPhoneとの対決もあります。
では,どうぞ。
僕の2代目GPS時計は,GarminのForeAthlete220jというやつだ。
これまでのガーミンとはやや違うというか,新しくなった。
そして,初代ガーミン410で昔骨折した部分の骨がはがれたということも前に述べた。
これは,40グラムと軽い。
実は,GPS時計は別のメーカーのものを,もう一つ持っている。
これはGPSの機能があまりよくない。
敢えてメーカー名は出さないが。
最初の信号のキャッチまでに時間がかかる。
高架の下とかに入ると絶望的なほど狂う。
そして,もう一つ不満があった。
それは,この時計は,走っている瞬間のペースが表示される点だ。
道路が平坦なら,走っていてもあまりペースは変わらないから問題はない。
しかし,登りや下りが入ると,その瞬間,瞬間に遅くなったり,速くなったり表示されるわけだ。
これだと,トータルでどのぐらいのペースで走っているのかわかりにくいのだ。
この不満のある時計も,1キロごとのラップが表示されるように設定してある。
例えば,キロ5分15秒ぐらいで走っていたとする。
これが目標のペースであったとして,後半に少し登りがあったので,表示されるペースが5分30秒になったとする。
すると,ここで慌てて取り戻そうとしてしまう。
これは僕だけかもしれないが。
それで,ペースが狂ってしまうのだ。
実は,3月のマラソンはこの時計をつけて走ったのだが,このおかげで前半はかなりハイペースになってしまった。
1キロのラップは,だいたい5分10秒ぐらいだった。
後半バテたのは,走りこみ不足もあったが,時計との相性が悪かったこともある(と思う)。
なぜこれが不満なのかと言えば,初代ガーミン410は,ラップの平均ペースが出ていたからだ。
このまま走っていけば,この1キロは5分15秒でいけると表示されるのだ。
と,前置きが長くなったが,2代目220jをつけて走ってみる。
そのまえに,身長,体重などの情報を入れて,オートストップ機能,1キロの自動ラップをオンにしてスタート。
ついでに,右手にはiPhoneを持って走る。
GPSの性能を比べてみたいからだ。
iPhoneには,Runtasticという無料のアプリがある。
これは,なかなか優れものだ。
走っていても操作しやすく,画面が大きいので見やすいのもいい。
問題は,手に持って走るということだ。
もう一つの問題は,おそらく無料のバージョンでは,1キロごとのペース表示が出ない。
トータルの平均ペースが出る(後述)。
これでは,ビルドアップ走などのペース走以外のトレーニングができない。
iPhoneを入れて,腕につけて走るためのバンド(?)のようなものを買ったが,それに入れると表示が見にくくなるという問題がある。
さて,その実験の結果がこちら。
|
ForeAthlete 220J |
|
1 |
5:35 |
5:26 |
2 |
5:51 |
5:46 |
3 |
5:39 |
5:37 |
4 |
5:41 |
5:37 |
5 |
5:41 |
5:37 |
6 |
5:44 |
5:39 |
7 |
5:47 |
5:43 |
8 |
5:51 |
5:49 |
9 |
5:40 |
5:37 |
9.X |
5:07(0.21) |
5:04(0.34) |
平均 |
5:42秒 |
5:38秒 |
これをどう見たらいいのか。
ひとまず,最初の1キロは9秒も違う。
これは,オートストップ機能がうまく働かなかったことによる。
つまり,スタートのボタンを押して,最初は登りなので,スピードが遅かったからか,すぐにオートでストップしてしまった。
知らん顔して走っていたら,5~6秒後にオートスタートした。それで,大きく遅れたということだ。
だが,よく見ると全体的に220jの方が遅い。
トータルの距離が,220jは9.21キロ。iPhoneは9.34キロ。
130mほど短いということになる。
同じ距離を走っていて,表示が違うということはどういうことか。
単純に言えば,220jの方が,長い距離を走って1キロということになる。
9キロで130mの差があったということは,単純に割れば14.4mになる。
もし,iPhoneの方が正確だとすれば,1.014キロ走ると220jは1キロ走ったと認識したことになる。14.4mというのは,4秒ぐらいにあたる。
そうだとすれば,平均ペースの差が4秒となっているので,ちょうどあう。
ただ,最初のオートストップのところは,カウントされていないのかもしれない。
もう少し試した方が良さそうだ。
もう一つの重大な問題があった。
それは,まさに上述したペースの表示だ。
走りながら手元を見ると,瞬間,瞬間のペースが表示されている。
しかも,5分40秒,35秒というように,5秒刻みなのだ。
これは,あまりに散文的ではないか。
これにはガックリした。
ガックリしたが,これではユーザーは納得しないだろう。
ということで,マニュアルを見る。
パラパラ。
あった。
ペースの表示は,①現在のペース,②全体の平均ペース,③ラップの平均ペースの3つから選べるようになっていた。
なお,iPhone(runtastic)は,走っているときの全体のペースが表示される.
だから,一定ペースで走っていて,長く走れば走るほど安定している。
つまり,だいたい5分37秒と表示されていた。
最後の2キロは登りだったので,ペースが落ちて5分38秒となった。
しかし,iPhone(runtastic)は,1キロの平均ラップが表示されない。求め過ぎか。
そこで,220のオートストップ機能をオフにして,ペースは1キロごとの表示にして,同じコースを別の日にまた走ってみた。
すると,トータルの距離は9.24キロであった。
ペース表示は平均値が出ていた。
そして,5秒刻みでもなかったので,安心した。
家に戻ってから,過去のデータを調べてみた。
iPhoneは同じコースがやはり9.34キロだった。
では,初代410の記録は?
カチカチ(クリックの音)。
あった。
9.34,9.34,9.33と安定している。
これはどういうことだ。
410の方が性能がいいということか。
古くても220よりも,410の方が数字が大きいわけだし。
腐っても鯛。
では,困るんだけど。
なお、410はあるところの100m程度のトンネルで信号を失うと以前書いたが,この220は今のところ止まらず動いている。
操作も楽である。
もう少し使ってみてまた報告したい。