事故に遭いました
こんにちは。石田智巳です。
昨日の土曜日の夕方,ガーデナというところの路上で,後ろから来た車に追突されました。
車はおそらく廃車となるようです。
土曜日の出来事です。
ではどうぞ。
土曜日は,久しぶりにロサンゼルスのダウンタウンに行くことにした。
目的は,全米日系人博物館。
どのようにして,日本人がアメリカに渡ってきて,住み着いたのか,どのような辛酸があったのか,そしてどうやって今があるのかを知るため。
そのため,リトルトーキョーのそばの駐車場に車を駐める。
そして,お昼にラーメンを食べる。
この近くでは,「大黒屋」と「もんぞう」というラーメン屋さんが人気のようだが,さすがにすごい列ができていた。
そのため,大黒屋の系列の八王子というラーメン屋さんに入ってみた。
新参者だからか,日本人は一組だけで,すいていた。
僕は塩ラーメンと,
娘は醤油ラーメンを注文。
すっきりした味で,とても美味しく食べたけど,どちらも11ドルといい値段。
値段は考えなければ,本当に美味しかった。
どうしても,豚骨が中心だから。
食べ終わってから日系人博物館へ。
中では写真は撮れないので,外観のみ。
常設展示に加えて,今は怪獣対ヒーローと,がんばってという展示があった。
ジョン万次郎に始まるような細かいことは省くが,第二次世界大戦での強制収容に対する政策を正式に謝罪し,賠償を認めたのは,ロナルド・レーガンで1988年のこと。
大学2年だった僕にとっては,つい最近のように感じてしまうが,それまでの100年以上はかなりつらい歴史があったようだ。
どの国とでも,先の戦争にはどこかで真摯に向かい合わなければ,お互いに気持ちよく前は向けない。
ただ,日本政府が動いたというよりも,日系アメリカ人たちのアメリカ連邦政府への闘いだったということだと思うが,ここが民主主義の国の底力だ。
ここはもう少し掘り下げないといけないけど。
なんとなく,まだすっきり落ちないけど,ひとまず外に出て,ここから今度は北の方に歩いて行く。
目的は、「ラ・ラ・ランド」にも出てくる,エンジェル・フライト。
その途中,歩いていると,空にGの文字が。
グッドイヤーの飛行船も飛んできた。
続いて,Eを描いている。
グーグルか?と思ったら,「GELI ♡」。
告白だったんだね。
自由すぎる。
そして,エンジェル・フライト。
世界で1番短い鉄道(無人のケーブルカー)とされ,その距離は90m。
計ってみたら,運転時間は66秒だった。
料金は1ドルだから気軽に乗れる。
それから,車を駐車場から出して帰ることに。
途中で風来坊という名古屋の有名な手羽先屋さんが,ガーデナというところにあるので,予約をして取りに行く。
ガーデナへは,110というフリーウェイを南に行って,レドンドビーチ・ブールバードで降りて西に向かって割と近く。
フリーウェイを降りて,バーモントという通りを渡って,右車線にいると,前の前の車が右折をして病院に入ろうとした。
そのため前の車がブレーキを踏んで停まり,こちらも完全に停車した。
その瞬間,後ろから「ギュウッ!」とブレーキを踏む音が。
そして,「ガン!!!」とまともにぶつかった。
後ろからぶつかってきた車は日本でいうレッカー車。
こちらでは,レッカー移動は,「Tow」で,トーイングという。
陸上部の短距離の人はわかると思う。
後ろのバンパーは取れて,ガラスは割れてぐちゃぐちゃ。
1分もしないうちに,すぐに救急車がやってきて,怪我や痛みがないか訊いてくる。
僕は左肩に少し痛みがあり,娘はふくらはぎに痛みがあったが,大丈夫そう。
相手の運転手は,電話で上司を呼ぶという。
「なんでそんなところに,ハザードもウインカーも出さずに停まっていたのか!」と怒っている。
駐停車するわけでもないし,病院に入るためでもないので,サインは出さないのだけど・・・。
どうしていいか分からないので,とりあえず救急車の二人に訊くと,免許証と保険の情報を交換して,自分の車と相手の車の状況を写真に撮るようにとのこと。
そして,警察を呼んだ方がいいこと。
車の状況を見れば,明らかにぶつけた車が悪いので大丈夫だとも言ってくれた。
それで,警察に電話をする。
伝わったのかどうかよく分からないけど,道路名と場所の番号を伝える。
ここからが大変で,ひとまず相手の上司という人が来て,会社の情報と連絡先をくれた。
こちらも,免許証と自動車保険の情報を提供する。
しかし,英語のできなさで苦労することになる。
上司は,チュプレイに連絡したか?と訊いてきた。
それははっきり聞こえたけど,チュプレイの意味がわからない。
聞き返すと,要するに車を自宅なり,工場なりに運ぶ車を呼んだかどうかを訊かれたのだった。
会員になっているか?と訊いてきたが,チュプレイが分からないので,車に関する情報を全部入れておいたファイルを渡して,どれか逆に訊いてみた。
そしたら,わかった。
AAAのことだった。
日本語だとトリプルエイと6音だけど,英語だとチュプレイと1音。
そして,会員だということもわかった。
カードが入っていた。
これに入っていれば,費用がかからないという,日本でいうJAFのようなものだった。
だけど,チュプレイを呼んでも,そもそも車をどこに持っていけばいいのか分からない。
よく考えてみたら,この車はリースなので,リースの会社に電話をしてみることにした。
そしたら,「ここに運んでください,営業時間は終わっているけど,待っている」とのこと。
そして,チュプレイに電話をするが,電話は一番苦手な自動音声で,ガイドに従って会員番号を入れる。
しかし,そこからつながらない。
全然自信がないので,その上司にお願いしてかけてもらうことにした。
そしたら,やっぱりつながらなくて,ようやくつながったところで,その上司は日本語が話せる人につないでくれ,と言ってくれた。
そして,上司は去って行った。
ちなみに,ぶつけたレッカー車をレッカー移動させたのは,当然同じ会社。
どちらの車にもチュプレイと書かれている。
チュプレイに連絡をすると,そこからチュプレイ公認の会社に出動要請がいくのだろうが,同じ会社だからチュプレイを通さずに自分で処理したというわけだ。
そして,またしばらく電話がつながるのを待っていたら,白いBMWが来て,「Police is on the way.」と伝えてくれた。
あなたは誰?
なんでそんなことが分かるの?
なんて思って,でもお礼を言ったところで,チュプレイとつながった。
「誤らなければならない,日本語の話せるスタッフが見つからなかった」と,不運な部分ははっきりと聞こえた。
それで,名前,生年月日,電話番号,今どこにいるのかとか状況はどんなだと矢継ぎ早に訊かれて,苦労していたら,今度は赤い大きな消防車(レスキュー隊)が5人ほどで来てくれた。
誰かが通報してくれたのだろう。
そのため,その中の一人にヘルプをお願いして,チュプレイに電話で今いる場所や状況について話してもらった。
ちなみに,上の写真には派手なネオンがあるけど,あれはHustler というCasino。
そしたら,ようやく警察がやってきてくれた。
消防車は立ち去り,警察の彼にこちらの情報と,もらった相手の情報を提供する。
すぐに,運転免許証は有効(Valid)で,車も登録されていることを確認してくれた。
それで,運転手はどこへ行ったんだと訊いてくるので,「もう帰った」といったら,苦笑い。
そこへ,風来坊から電話。
事情を話して,取りに行けないので明日お金を払いに行くというと,「じゃあキャンセルということでいいですよ。また来てください」という。
ありがたくて涙がちょちょぎれそうになる。
そのため,明日(今日だけど),もう一度注文して,チップを多く払っておくことにしよう(実際にした)。
警察の彼はチュプレイにも連絡を入れてくれて,車をレッカー車に乗せるところまで一緒にいてくれるという。
12月でその時点で19時前だったので,結構寒い。
そしたら,彼は「暑いですね」って日本語で言ってきた。
「It is cold, isn't it ?」ってなんて言うんだ?って訊いてきたので,「寒いですね」と答えると「そう,そう,今は寒いですね」って。
高校の時に1年間日本語を習ったという。
娘となごむ。
それで,向こうの過失だといえるのか訊くと,多分間違いないし,車の停まっている横の建物にはビデオカメラが設置されており,必要に応じてそれを見れば一目瞭然だとも。
そして,相手とこちらの情報や状況などを入力して,その番号を書いた名刺をくれた。
何かあったときには,ここに連絡しろということだそうだ。
とてもナイスなおまわりさんだった。
しばらくして,チュプレイが要請したレッカー車がやってきた。
そしたら,何と,ぶつけた車と同じ会社の車だった。
この近くの会社ということなのだろう。
警察の彼が,ぶつけた運転手の名前を言って知っているか?と訊くと,もちろんだという。
そのため,警察の彼は僕にくれたのと同じ情報を,その会社の来てくれた運転手にも渡していた。
そして,作業をしてもらって,車を乗せて,リーズの会社へ届けてもらう。
この運転手もすごく気を遣ってくれて,いろいろ話してくれた。
ようやく20時前にリースの会社に着いて,レンタカーの手続きをする。
これも保険でカバーできるので,大丈夫とのこと。
それで,月曜日になったら,こちらの保険会社に連絡を入れるように言われた。
そしたら,向こうの保険会社と連絡を取り合うことになるという。
レンタカーを借りて,家に帰ることに。
今日は明るいうちは,ダウンタウンで楽しく過ごせたのに,夕方になって結果的に散々な日になってしまいました。
何か悪いことでもしたからでしょうか。
それにしても,全然英語が聞き取れていないことにショックを受けました。
でも,最初に来てくれた救急車の二人,相手の上司,謎のBMWの二人,消防車のレスキュー隊,ナイスなおまわりさんと,トーイングの運転手,さらに野次馬の二人と,とても優しくしてくれたことに感謝です。
娘がいてくれたことにも感謝したい。
朝起きたら,やはりというか首が痛みましたが,そんなにたいしたことはありません。
少しショックを受けていますが。
娘も大丈夫なようです。
月曜日が心配ですが,なんとかなるでしょう。