肉を食べる3 牛ではないタン
こんにちは。石田智巳です。
以前,牛タン1本を買ってきて捌いて食べた話を書きました(肉を食べる2 牛タン )。
なんと,広告を見ていたら,牛タンではないタンが特売となっていました。
3日かけて牛タンを食べ終えた次の日に見ました。
タンには飽き飽きとしていたのですが,なんだかネタ探しのように買いに行ってきました。
そんな話です。
では,どうぞ。
今日,6月14日木曜日は,アマゾンで購入した研究室用のPCとモニターが届く日であり,かつなんだかよくわからないけど,12時から16時までの間に検査がくるという日であった。
後者については,別に立ち会わなくてもいいのだが,次の日にPCがすぐに使える状態にしておくために,できるだけアパートで受け取っておきたいと思って,家にいた。
前に同じPCを買ったときは,家にいなかったため,次の日に郵便局に取りに行ったので。
こちらのアマゾンでは再配達はなく,近くの指定の場所に取りに行く必要がある。
日本もそれでいいような気がするけどね。
それで,PCは昼過ぎに無事受け取って,ちょうどそのときにお昼ご飯を作って食べたところだったので,買い物に出かけることにした。
そのスーパーは,アパートからはちょっと遠い。
このスーパーも「要チェックや」という感じで,こちらに来たばかりでホテルにいたときに利用していた。
何回か利用してわかったのだが,ここはイスラムの人たちをターゲットにしたスーパーだ。
名前は,Buy Lowという。
直截的な名前だ。
電気屋には,Best Buyというのもある。
細かいことはわからないが,前にもちらっと紹介した肉には HALAL と書かれている。
これは,宗教的な教えに則って捌いた肉だということを告げている。
そして,イスラム系だから豚肉は売っていない。
さて,広告にはいろいろ魅力的なものが載っているのだが,狙いはこれ。
そして,もし可能であればこれも買いたい。
だから木曜日に行くことにしたのだ。
さて,実際に行ってみて,肉の売り場に行くと,
山羊の足は,足一本だった!
前にも経験したことがあるのだが,これを1ポンドくださいというわけにはいかない。
置いてあるものは,その大きさで買うしかない。
例外は,台湾系スーパーで見たのだけど,豚肉の塊をミンチにしてもらっていたということぐらい。
なので,あきらめる。
ちなみに,8ポンド強で38ドルぐらいしていた。
次行ってみよう!とそのまま移動していくと,あった。
これはラムの舌
普段は1ポンドあたり4.99ドルが,3.99ドルとお買い得だったのだ。
ちなみに,牛タンもあった。
でも,今回のねらいはラムタン。
はっきり言えば,今はタンを食べたい気分ではない。
が,ほとんどネタのようにあえて買って帰る。
家に帰って,モニターも届いていたので,PCをセットアップする。
ある程度できてきて,あとはクラウドというところで,タンを捌く。
ちょっとわかりにくいけど,タンが縦に入っている。
牛タンは横向きだった。
それをパックから出してみるとこんな感じ。
冷静に見るとかなりグロいので,スプレーをしておいた。
大きな牛タンに対して,小さなラムタンが4つ。
なんか,履き古した靴下みたいでもある。
でもよく考えてみれば,これってベロだよね。
ベロを4つ切ってパックされたってことは,生前悪いことをして閻魔大王に切られたか?
いや,そもそもそのベロでいろいろなものを食べたわけだ。
あんまり考えると,こっちが食べられなくなるので,これからはひたすら職人のように捌くだけ。
やはり,匂いがすごくする。
嫌な匂いではなくて,タンの匂い。
でも,どこか独特な匂い。
これが一本分で,上から先っちょ,真ん中がタン元,そして手前が芯の部分。
全部捌いたらこんな感じ。
牛タンと比べると,脂肪分が多いというか,上の方のタン元は,見た目を喩えて言えば本マグロの脳天の肉のよう。
脂のきめが細かくて,トロトロしている。
そして,これらをカットしたのが下。
さて,実食。
もうなんだか,毎日のようにタンを食べているので,実は食傷気味。
だけど,気を取り直して食卓へ。
例によって,鉄板で焼いて,レモンと塩こしょうで食べる。
確かに,牛タンと同じようにタン元は柔らかくていい感じ。
特筆すべきは,先っちょの部分。
牛タンの先っちょは,あのやわらかいタン元を食べてしまうと,堅くてイマイチとしか思えない。
しかし,ラムタンの先っちょは小さいので厚切りにしたのだが,食感は鶏の砂肝(関西以西では,ズリ)を柔らかくした感じ。
脂があるからか,これは素晴らしい食感。
うん,本当においしい。
ところで,ある年齢以上の人は,焼き肉のマトンの存在を知っていると思う。
肉の食べ放題のお店には匂いの強いマトンがあったりした。
今では,ラム肉が本州でも売られるようになったが,ラムもまた独特の匂いがする。
この辺は,うまくいえないが,多分,牛肉もそれなりの匂いがあるのだと思う。
ただ,それはずっと慣れ親しんでいたから,その匂いが気にならないだけで。
アメリカでは地位が低いと思われる豚だけど,日本で中華料理的に炒め物をするときには何よりも豚肉でしょ!と思う。
何が言いたいかと言えば,マトンは横に置いといても,ラムの匂いは日本人(勝手に自分が代表)には,慣れていないのかなという感じ。
牛もラムも同じようなタンの匂いがするのだけど,ラムタンはラムの匂いがした。
かつて,ミクロネシアにいたときに,ウミガメを食べたことがある。
いろいろな思いが交錯するが,味がいいとか悪いとかよりも,食べ終わった後に匂いが残った。
あれほど強烈ではないにせよ,ラムタンを食べたときにはやはりラムの匂いがした。
この匂いが好きであればいいのだろうが,慣れていない。
はっきり言えば,焼いた肉の匂いではなくて,手についた匂いがこんな感想をもたらすのです。
なお,画像が肉肉しいので,最後に同じスーパーで買ったフルーツを載せておきます。
すべて,99セントでした。
そして,朝起きると部屋がラム(子羊)の匂いで充満している。
今更ながらラムを子羊としましたが,フルーツでダイキリを飲んだわけではありません。