体育とスポーツの日記

                      石田智巳が体育・教育,そして運動文化論と運動文化実践(主にランニング)について書いています。

わかっちゃいるけどやめられね。

正月の三が日に読んだ本

こんにちは。石田智巳です。

 

今日は正月の三が日にをどのようにすごしたのかです。

実家に移動して,そこからどこにもせずに,走って,ご飯を食べて、ビールを飲んですごしました。

それではつまらないので,読んだ本について書きます。

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では,どうぞ。

 

1日の朝はややゆっくり起きる。

というのも,未明に目が覚めてしまったので,仕方なく起きて本を読んでいた。

その本は,野村克也さんの『プロ野球重大事件-誰も知らない“あの真相”』(角川oneテーマ21,2012)である。

この本を読もうと思ったのは,重松清さんの『スポーツを「読む」』(集英社新書)を読んだあとに,なるほどスポーツの書き手に注目すると面白いと思ったからだ。

そして,ブックオフに行って大量にスポーツ関連の本を買った。

その時にはこの本は買っていない。

 

買った本の中で面白かったのは,二宮清純さんの『プロ野球「衝撃の昭和史」』(文藝春秋.2012)であった。

そこには,「江夏の二十一球は一四球のはずだった」や「落合博満に打撃の師匠がいた」,「ジャイアント馬場は好投手だった」などの話があった。

山際淳司さんのような「涼しさ」は感じないが,大げさな書きぶりや派手な演出をすることもなく,徹底取材で書いている。

 

さらに,そのなかに「宿敵阪急を破った野村野球の原点」があった。

そういえば,野村克也さんの書いた本(新書)は確かにたくさんあることに気づいた。

そして,またブックオフに出かけていって、野村さんの『プロ野球重大事件』を買った。

この本は,2011年に起こったナベツネ巨人VS. 清武巨人GMの話と,中日球団による落合の解任の話から始まる。

 

そしてオーナーと監督との関係,名監督が育たないわけなどから,いろいろな事件(黒い霧事件,江夏の二十一球,ストライキイチローの登場など)を取り上げている。

ID野球の野村さんの冷静な分析はとても面白く読めた。

しかも,なぜか1日の夜にBSで,野村ヤクルト3年目に行われた森西武との日本シリーズのドキュメンタリーを放映していた。

ちょうどその話も書かれていたため,番組をビール飲みながら見ることができた。

 

野村さんは,3年でリーグ優勝という結果を出したが,その年の日本シリーズは西武のものに。

次の4年目は再戦して,野村ヤクルトが日本一になった。

テレビは3年目の森西武をフォーカスし,野村さんは4年目の自分のチームをフォーカスした。

 

このときにテレビでヤクルトからは飯田選手と広沢選手が出ていたが,広沢選手は「とにかくミーティングが長い」ということを言っていた。

だから,広沢選手ぐらいになると,野村さんの緻密な野球が窮屈だったのだろう。

 

野村さんはその後,阪神シダックスの監督を経て,楽天の監督になり,中日にいた山崎武司選手を再生させる。

僕は中日ファンだったこともあり,山崎選手の全盛期を見ていた。

1999年に優勝したときに,ホームランを放ち,そのシーン(写真)が中日優勝のシンボル的に使われていた。

しかし,山崎選手は,追い込まれて外角にスライダーを投げられると,見事に力のない空振りをする選手でもあった。

 

それを配球を読んで打つように指示して,再生させた。

それが2006年以降のことなので,当時は少なくないホームランバッターが,あまり頭を使わずに来た球を打っていたということなのだろう。

残念ながらこの本にはそんなことは書かれていない。

 

途中愚痴っぽい語りや,暴露的な話,サチヨさんのことや,自分のすごさを前に出す語りにうんざりするところもあるが,語りにぶれはない。

ということで,1日の夜(2日の未明)に読み終えてしまった。

 

こうして,2日の朝には名古屋でブックオフに行って,20%オフセールでまたまた本を一山買ってきた。

その中には,江上剛さんの『55歳からのフルマラソン』(新潮新書,2012)もあった。

元銀行マンで,作家の江上さんが,銀行マンとして人生の苦しい時期にある人に誘われてマラソンを始めて、その魅力にとりつかれる様子を書いている。

まさに,マラソンを始めることで心身ともに再生したというナラティヴである。

 

マラソンは仲間と走ったりするが,自分自身の努力がそのまま結果につながるわけであり,企業などでの派閥,学閥などと対比して書かれたりする。

この本も,第一勧業銀行の死と再生に関わった事実が描かれている。

 

2日は朝起きると,箱根駅伝を放送していた。

テレビでやっているのは,当たり前のことではある。

というか,第92回の箱根駅伝ということであるため,箱根駅伝のない1月2日3日を知っている人はほぼいない。

ただし,なぜ箱根駅伝が始まったのかを知っている人も少ないと思う。

箱根駅伝にはMVPがあり,それを金栗杯という。

 

重松さんの本にも紹介されていた後藤正治さんの『マラソンランナー』(文藝春秋,2003)をamazonで1円で買っていたので読み始めた。

最初が,金栗四三(かなぐりしそう)さんの話であった。

保健体育の採用試験を受けようとする人ならば,日本が最初に参加したストックホルムオリンピックに出場した2人のうちの1人として知っていると思う。

 

金栗さんは,オリンピックでマラソンを走ったが思うように走れずに,途中で倒れて農家で介抱されたという。

そして,有名な話は,何十年もたってからゴールとなった陸上競技場で,ゴール手前から走ってゴールしたときに,「記録,54年8ヶ月6日・・・」というアナウンスもついていたという。

 

僕は昔,1911年に大日本体育協会ができたこと,そのときにもアマチュアリズムが適用されていたことなどを勉強して知っていた。

しかし,それがストックホルム大会が1912年ありそれに参加するためであることや,協会を作ったのが嘉納治五郎さんであり,金栗四三さんが選手で出て行ったことは結びついていなかった。

 

また,金栗さんは選手を引退した後も日本の競技スポーツの発展に尽力したこと,その一つに箱根駅伝を開催したことをこの本で知った。

熊本大会のあとに金栗さんの生誕の地を訪ねてみようかと思ったりもした。

ちょうど,村上春樹さんの『ラオスに一体何があるというのですか?』にも熊本紀行が書かれているし。

 

などなど,正月の三が日にはスポーツ関連の本をやや緩く読みました。

 

 

 

 

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