体育とスポーツの日記

                      石田智巳が体育・教育,そして運動文化論と運動文化実践(主にランニング)について書いています。

わかっちゃいるけどやめられね。

日本教科教育学会に参加(1日目)

こんにちは。石田智巳です。

 

10月24日と25日は広島大学日本教科教育学会が開催されました。

今日は,1日目の話です。

僕も学会発表をしました。

では,どうぞ。

 

金曜日は会議が終わったあと,急いで駅まで行って、電車を乗り換えて,新幹線に乗る。

6時過ぎの新幹線だったのだが,人はものすごく多い。

ビールと鉄火巻きで早めの食事。

東広島駅に着いたのは,8時半頃。

何も無いことがわかっていたので,コンビニで買い物をしてホテルにチェックインする。

 

とりあえず,発表の準備をする。

といっても,PPTにアニメーションを入れる程度だけど。

僕の発表は,言葉で言葉について語るので,表や図はなく,言葉だらけ。

だから,せめてスライドは読む順番に言葉が出てくるようにするのだ。

 

次の日はホテルから大学までタクシーで移動。

わが母校へ。

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朝の最初のセッションの最後に発表。

3人の発表の後に僕が話をする。

学会の発表は久しぶりだ。

東海大学で行われた日本体育学会のシンポジウムで話をして以来。

 

僕の発表はタイトルが,「ナラティヴ・アプローチとしての体育授業」というもので,宮城の矢部英寿さんの実践記録にナラティヴ・アプローチを見出すというものであった。

しかし,9月の初旬締め切りの抄録(プロシーディングス?)では,タイトルを「ナラティヴ・プラクティスとしての体育授業と実践記録」としていた。

最初は,3つの話をする予定で作っていたが,実際に報告原稿を作ってみると,3つでは1時間の話になる。

だから,一つに絞った。

そのため,事前に作った内容と,当日報告した内容が違うものとなった。

 

質問は,実践記録を敢えてナラティヴ・アプローチというのはなぜか?というものであった(と思う)。

これは,最初よくわからなくて,その人とは後でも話をしたが,少しズレがあるように感じた。

実践にナラティヴ・アプローチを読み取るということ,そして近代スポーツ学習の可能性を抽出したという報告だった。

 

それに対して,実践記録をナラティヴ・アプローチというのであれば,何が違うのか?という質問だった。

でも,実はまさに実践記録はナラティヴなのだから,それに対する考えも一定持っておかないといけないとは思う。

というよりも,この実践記録を批評した文章があるのだから,それとナラティヴ・アプローチ,そしてそこで用いられる概念を使って読み取ることで何が違うのかを「鮮やかに」見せることができれば,いいのだろう。

 

研究論文の手続きでいえば,先行研究の検討をして,目的を立てて結論を導き出す時に,新たに出される見解が先行研究と比してどうなのかを書くわけだが、まさにその部分でもある。

 

この報告を考えていて,割とすっきりしたことがある。

それは,まず「スポーツは楽しい」あるいは「みんなで楽しくスポーツする」というイデオロギーが通用するのはかなり限定された範囲であるということだ。

つまり,中学校以上の子どもたちに内面化されているスポーツ学習に対するナラティヴは,「うまい子が活躍するのは当然」もっといえば,「(先生がいうように)みんなが楽しむのは理想だけど,その楽しみ方はひとそれぞれ」というものであろう。

 

だから,本当に「みんなが楽しむ」ことを目指すならば,結果として,その内面化しているナラティヴが,書き換わらないといけないのだ。

そして,その書き換えが実践の目的になるのだ。

それは,「意味を問い直す」でもいいし,スポーツ観や学習観の形成でもいい。

ここら辺がはっきりしてきたように思う。

 

そして書き換えることが,ドミナントストーリーに対するオールタナティヴ・ストーリーを立ち上げるということである。

これがナラティヴ・アプローチであり,教育実践では,その書き換えの方法が問われるのである。

その意味では,矢部さんの実践には大いに学ぶところがある。

矢部さんの方法は,僕にいわせると(M.ホワイトにいわせると),問題の「外在化」を行ったということになる。

 

終わったあと僕の後輩にあたる(教え子にもなる)人たちと生パスタおいしいお店で食事をした。

そこでも,ナラティヴの可能性について議論することができた。

だから,こうやって話をまとめることができたのだと思う。

 

シンポジウムのことも書こうと思いましたが,これはまた後日にします。

 

 

 

 

 

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