体育とスポーツの日記

                      石田智巳が体育・教育,そして運動文化論と運動文化実践(主にランニング)について書いています。

わかっちゃいるけどやめられね。

中間研究集会in大阪の報告

こんにちは。石田智巳です。

 

今日は,10日の日曜日に行われた中間研究集会の報告です。

苦しかったです。

では,どうぞ。

 

日曜日の記事(体育同志会60周年記念集会in大阪 )で,最後に次のように書いた。
「飲み会も終わって,二次会にいこうと思っていたときに,大阪の方と中間研究集会の話をしたのだが,ものすごいやばいことが発覚した。

なので、二次会にはいかずに、家に帰った。」

 

やばいこととは何か?

もともとこの集会は,やばいことばかりだったのだが。

前にも書いたとおり,中間研究集会は,みのお大会の各分科会の基調提案を読んで,研究局でぜひ交流すべきだと思うものを選んで,それを報告する企画にしていた。

 

やばいことの一つ目は,その選ばれる基調提案は,みのお大会の基調提案を具体化したものであってほしかったのだが,そのすりあわせがあらかじめできなかったことだ。

みんなが同時進行でそれが叶わなかった。

同時進行だけど,基調提案が出てこない分科会もあった。

これも仕方がない。

みんな独自の忙しさを抱えているから。

 

そして,もう一つやばいことは,話す内容を全国常任委員会に示せずに,当日の報告となってしまったこと。

研究局でもギリギリとなってしまったし。

準備する時間がなさ過ぎた。

 

そして,やばいことの決定版。

大阪の実行委員の方に,パーティーが終わった後で,「明日はよろしくおねがいします」といったところ,「えっ。何を?」という返事。

「明日は最初にみのお大会の基調提案の検討ですよ」と僕。

「聞いていないよ」とその人。

メールでやりとりしたけど,こちらの詰めが甘かったようだ。

そこで,少しうろたえたが,対応を考える必要があったので,二次会に行かずに帰ったのだ。

 

でも,帰りの電車の中で,資料を見ながら,「しゃあない」と思った。

2時間弱の枠を,こっちで使い切ってやるしかないと思った。

2次会にいかずに家に帰って,とりあえず60周年記念集会のネタをブログに書き,日本酒(風の森)を飲んで,ハイボールサントリー角)を飲んで(一人二次会をして)寝た。

朝は,5時半に目が覚めて,そこでもう一度資料に目を通すも,「しゃあない」と肝を据えた。

 

それで,朝,久しぶりに走ることにした。

4キロほどだが,軽く汗をかいて身体を起こした。

電車に乗っても,今さら慌ててやることはないので,本を読みながら来た。

 

会場に着いて,丸山さん(愛知)と神谷くん(宮城)と,安武さん(大阪)と簡単なうち合わせ。

今さらじたばたしてもどうにもならないし,もう怖くも何ともない。

こういうときには,お昼12時になって解放されている自分を思い描けばいいのだ。

必ず12時は来るし,そのときには会場をあとにする。

南海飯店で,五目汁そばを食べている自分を想像する。

2時間弱なんて,ハーフマラソンみたいなものだ。

フルに比べれば楽なもんだ(いやいや,ハーフだってそのときはしんどいのだが)。

 

で,始まりました。

内容の詳細については書かないけど,9時5分ぐらいから10時10分すぎまで話をする。

2012年頃から出している研究局による中期的な目標を紹介。

フラッグフットボール分科会の基調提案のすぐれている点を紹介。

そこから,かつての基礎技術規定と系統性研究の方法の紹介。

教科内容研究から見た技術指導研究の新たな課題の紹介。

次に,教科内容という観点から見た発達別分科会の課題として,中学校分科会の基調提案を紹介。

そこから,子どもをとらえる方法の構築を提案した。

 

報告が終わって質疑は,運動文化・スポーツをどういうものとしてとらえるのか,そしてどう授業に持ち込むのか,という古くて新しい課題の整理をするように云われた。

ただしこれは,研究局だけでやるというものではない。

みんなでやろうと大貫さん(東京)がいってくれた。

 

それから,大宮さんたち神戸大学附属の先生たちの子どものとらえ方を紹介してもらった。

子どものことを語るということは,それぞれの子ども観が出てくるのであって,それをぶつけ合っていく中で,鍛えられていくという。

でも,学ぶ気持ちがなければ,云いっぱなしになるだけなのだろう。

子どもの「問題行動」は発達要求のサインだというのが,大宮さんから語られると説得力がある。

大宮さんも,競技文化,学校での運動文化,生活文化としての遊びやスポーツなどの区別(と関連)が必要だと述べていた。

 

等々云っていると,10時55分になってややオーバーして終わった。

ホッとした。

司会の丸山さんもホッとしたようだった。

というのも,話の筋道が丸山さんには,いや僕以外の誰にも見えていなかっただろうから。

というぐらいに,綿密なうち合わせができずにいた。

だって,完成したのが金曜日なんだから。

 

終わってぐったりしていたら,久保さん(宮城,東京)が,僕が用いた「大きな物語」と「小さな物語」をもう少しわかりやすく語るコツを教えてくれた。

こういうのは嬉しいね。

 

みのお大会の実行委員会から分科会世話人への訴え,世話人会議も終わり,最後にアサヒさんからのアピール。

それで,全日程終了。

 

その後は,京都支部の面々と南海飯店へ。

まさに12時過ぎには南海飯店だ。

ビールと,餃子と,みんなが日替わりランチにしたので,つい僕も日替わりランチに。

主体性のなさが露呈してしまった。

ビールを飲まなくても,五目汁そばを頼むつもりだったのに。

 

一足先に入ったが,体育同志会関係者がその後11人ほどやってきた。

それでも,南海飯店は捌くのが早いし,そして安い。

帰りの電車ではウトウトいい気分でした。

 

さて,次は『たのしい体育・スポーツ』の9月号の原稿にかかろう。

 

それにしても,全国集会というのは,北は北海道から南は沖縄まで多くの知り合いに出会えるし,全国の知り合いが支えてくれていると思えるのは嬉しいですね。

 

 

 

 

 

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