『たのしい体育』シリーズ1と2が手に入りました。
こんにちは。石田智巳です。
あれこれ思ったことを,思ったときに書いているので,このブログは全く計画的ではありません。
そういうものなのかもしれませんが。
今日は,2月7日8日の白浜集会の話の番外編を書こうと思ったら,よくあることで,話はあらぬ方向に行ってしまいました。
そのため,タイトルを付け替えました。
では,どうぞ。
白浜集会の2日目は,笠原先生のお話を中心にして,僕は実践記録の話をした。
笠原先生の「よきのこだま」は,高校の健康教育(体育叢書)に収められているので,読むことができる。
僕は持っていないが。
でも,これはいい話なので,事務所で読もう。
話は飛ぶのだが(結局これが今回のメインの話),火曜日は大学に行く用事がなく,エアコンの取り替え作業があるので,寒いし敢えて行かなかった。
朝,原稿を書きながら資料を読んでいて,お昼にご飯を食べに行ったついでに,ブックオフ奈良押熊店に寄った。
目的は特になかったが,犬かネコのように,ときどき「しま」を見回っておくのだ。
たいてい,村上春樹を見て,新書を見て,教育のところを見てまわる。
そうしたら,教育のところになんと,体育同志会の『たのしい体育』シリーズが2冊あった。
これは80年代のおわり頃に,体育叢書の実践編というのか,あとで出る「輝くシリーズ」の詳しい版というのか,そのような本だ。
シリーズの1と2で,陸上運動の「走る」と「投げる とぶ」だった。
「走る」は,大阪の榊原さん,安武さん,楠橋さんたちが執筆。
「投げる とぶ」は,兵庫の岨さん,井上(憲雄)さん,・・・以下知らない人が執筆。
当然,買いだ。
2冊で216円。
やっす!
僕は持っていても持っていなくても,こういう本があるとすぐに買ってしまう。
『体育の子』なんて,そうやって買ったりして,56年版を2冊,71年版を5冊ぐらい,ほるぷ版3冊,海賊版を1冊も持っている。
『体育の子』が世に出回らないのは,僕が見つけたら買ってしまうからだ。
それでは意味がないですね。
読みたい人がいたら,是非声をかけてください。
で,この「走る」は,かつて原稿を書くときに参照した。
その原稿は,『たのしい体育・スポーツ』の2013年5月号に載っている。
「時代を拓く実践をたどる」という連載の第2回目だ。
1回目は,大貫さんがサッカーの心電図を紹介しながら,連載の趣旨を述べた。
次が,体育同志会の実践といえば?ということで,出原泰明さんの「田植えライン」とか「田植え走」といわれる短距離走の実践である。
これはなぜか僕が書いた。
勉強になった。
ついでに,その次は平田さんが「ドル平泳法」について書いている。
ただ,ドル平泳法は教材なので,実践というにはどうか?という議論もあった。
そして,滋賀の澤さんの「どついたろか」のサッカーの実践が来る。
ここまでが連載の予告のような第一部であり,その後は,時代ごとの実践が続いていることは,みなさんが知っているとおり(知っていました?)。
議論でいえば,出原さんの短距離走の実践は,僕は「田植えライン」の実践と思っていたが,「田植え走」「田植え」でしょ,という意見もあった。
タイトルには「短距離走(田植えライン)の実践」としたが,それは本人に確認したのだ。
で,この原稿を書くときに,出原さんの実践を調べ上げて,筑波の岡出さんや,宮崎(今は信州大)の岩田さんの原稿にもあたり,実践の形成過程を書いた。
さらに,榊原さんの文章(「たのスポ」),井上宗子さんの文章(「運動文化研究」や「体育実践に新しい風を」)などとともに,安武さんの実践を参照したのだ。
それが,この「走る」に収められている。
で,安武さんは,先行実践の引き回しではなく,自分のオリジナルな観点も入れている。
それを以下のように書いた。
「また安武一雄(1988)は,小学生に対しても実践プログラムの有効性を示し,リズム走の走路を,インターバルの微調整が可能なような工夫を付け加えている。
また,スタートダッシュも授業の課題として位置づいている。
こうして,出原が30時間もかけて行っていた実践が,小学生でも10時間程度の実践プログラムとして有効であることが実証された。」
で,このあとには,井上宗子さんの実践の話になるのだが,これは割愛。
2007年の冬大会では,楠橋さんにリレーの実践報告をしてもらった。
あのときのリレー実践を映像で見たが,見事だった。
そういった意味でも,走運動を実践するならば,この本はおすすめだ。
手に入らなければ,言ってください。
読みたい人がいたら,是非声をかけてください。
全く違う話で終わりました。