体育とスポーツの日記

                      石田智巳が体育・教育,そして運動文化論と運動文化実践(主にランニング)について書いています。

わかっちゃいるけどやめられね。

タイムカプセルの話

こんにちは。石田智巳です。

 

金曜日には教職実践演習という4回生の授業がありました。

年内は,昨日で終わりです。

その授業の終わりに行なった打ち合わせの話です。

では,どうぞ。

 

金曜日の3限は教職実践演習がある。

この授業は,教職課程を取っている学生の最終仕上げの授業と云うことになる。

現実には,後期が始まっても,半分の学生は教育実習で来ていないので,相当にやりにくい授業であることは確かだ。

最初に自己研鑽シートを提出させ,それにしたがって授業を進めていく。

提出物がいくつかあるのだが,とにかく人がそろわないので,提出物の管理そのものも大変だ。

 

教育実習の経験交流なんかは,とても盛り上がる。

他人に話したくてしょうがないし,人の話を聞けば割と共感できるところが多いようだ。

やはり,実際に子どもを前にしたら,「叱るのがむずかしい」というのが率直なところのようだ。

 

授業ではいろいろなトピックを取り扱った。

個別の模擬授業は時間の都合で難しいので,「私が見た教師のすご技」という形で,教科指導編と,それ以外の生徒指導,生活指導,学級づくり編に分けて,班ごとに模擬授業形式でやらせた。

教科指導の方はまあそれなりだが,それ以外の方では,いろいろな工夫を見てきたようだった。

 

後期,といっても10月から1月半ばまでの3ヶ月半でできることは知れている。

そのため,あれもこれもやりたいところだが,そうもいかない。

でも,といっているうちに,今年最後の授業になり,来年の1月には2回あるのみとなった。

 

そこで,僕の方から学生に提案をした。

それは,1時間だけ使っていいから,みんながやりたいことをいってきなさいというものだ。

そしたら,最初,「金八先生」の新しいのが見たいだとか,「教師にならない人で集まって話がしたい」だとか,割とテキトーな意見が出てきた。

そのため,再度,提案して,今度は学生に司会をやらせて何をしたいのかを出させた。

 

そうしたら,創作劇とタイムカプセルが出てきた。

創作劇は,班ごとに考えた桃太郎のストーリーをもとに,班で配役をして演技をするのだ。

これは,授業後に計画を立ててやることにした。

 

そして,タイムカプセルは,10年後の自分への手紙を書いて,それと自分の思い出の品を入れて10年間預かってもらう(穴を掘って埋めることはしない)。

それを10年後に集まって,それぞれが読むというものだ。

 

当初は,自分への手紙を書くことに落ち着いていたのだが,クラスのみんなへのメッセージも書いて入れるという意見も出てきた。

しかし,それには時間がないので,否定的な意見も出てきた。

ここは真剣な話し合いになった。

それで,結論的には,タイムカプセルには入れないけど,代替案として,卒業式の日までにそれぞれがメッセージを書いて渡すことになった。

 

さて,タイムカプセルや創作劇がいいとか悪いとかがいいたいのではない。

なんでこんな提案したのか。

それは,教職実践演習という授業は,残りの時間を使って実践力を高めることに主眼が置かれる。

だから,模擬授業をやったり,生徒指導の方法を学んだりする。

でも,僕の中で大切だと思うのは次のことだ。

 

まず,今の学校を子どもたちがどうとらえているのか。

これは,ある先生から聞いたことなのだが,子どもにとっての学校とは,「やってはいけないこと」と「やらなければならないこと」しかなく,子どもがやりたいことができないという。

もちろんここでいう「やりたいこと」というのは,ゲームだとかマンガではない。

そんなことは家でできる。

そうではなくて,クラスのメンバーで「みんなでやりたいこと」なのだ。

 

だけど,みんながやりたいことをやるというのは,不可能に近い。

だから,みんながやりたいと思うことを出し合って,そこから選んで,さらにみんなでやれることにしていくのだ。

つまり,子どもたちの要求を組織し,実現するための手立てを教師が立ててやるという経験は必要だと思うのだ。

 

だから,1時間を使ってやるのだが,僕が思っているような意味を学生が酌んでくれたかどうかは不安だ。

「やることないから遊んでいる」と思われてはいけないので,ここに記しておくのである。

 

 

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